母の青春をどんなに引き出してあげるのかというと、、、、
世界の風景が載った本や、海外の画集の全集を見てもらったり、、
母は、音楽が好きで、
若い時は兄が学生時代に手に入れたクラシックのレコードをよく聞いていたようです。
そこで、我が家のレコードをいろいろかけてあげました。
耳が聞こえにくいので、大きな音にして。
レコードを聴きながら、昔のことを思い出して、たくさん話してもらうようにしています。
昔のことはしっかり覚えているので。
100歳ともなると、直前のことはすぐ忘れてしまいます。
ひ孫たちのお年玉も、もう用意しましたが、
何度も何度もお年玉を作ってあげてちょうだいと、言ってきます。
母が、
「私は、エルガーの<愛の挨拶>が好きなのよ。」
そういえば、私もその曲が大好きで、何年か前に楽譜を買って練習をしたのでした。
母に楽譜を見せると、
「じゃあ、それ弾いてちょうだい」
「いえいえ、そんなことはできませぬ。」
途中で練習を投げ出したので、親子とはいえとても弾けません。
だったら、YOU TUBEで聴かせてあげればいいんだわ、と思って、
今は、いろんな人の「愛の挨拶」を聴かせてあげてます。
そして、フジコ・ヘミングさんのも見つけました。
昔、彼女の演奏も大阪で聴きにいったそうなので、興味をもって聴いています。
これからは、このYOU TUBEにいい役割を果たしてもらおうと思ってます。
先日、テレビで<私が日本に住む理由>を見ましたが、
瀬戸内の景色がいっぱい出てきたので、
毎日2時間かけて船で通った女学校時代を思い出すことができて嬉しかったようです。
雪が降る前のお花の写真でもどうぞ。
一人暮らしだと、会話をすることもなく、音のない静かな暮らしだったのでしょう。
それが淋しさにつながるのでしょうが、
でも子供に迷惑をかけてはいけないというのが身についていたので、
淋しいとは一度も口に出したことはない母でした。
「よく、一人で頑張ってきたね。」
と私と会話をしていくと、涙、涙が、どちらからもあふれて来て、、、
母は、朝起きてリビングに行くと、主人に、
「おはようございます。今日も一日よろしくおねがいします。」
と深々お辞儀をしてます。
日に何度もありがとうと言ってます。
そして主人も優しく声をかけてくれて、ほんとにありがたいことです。
母が来たことで、私は食事作りを頑張るようになり、夫婦もまろやかになり、
なんだかいいことが増えて、豊かな暮らしなって来てるような。